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変わらない
2021.9.13

 

「変わりたい」

「変わらない」

 

そんな話をよく聞きます。

 

「変わりたい」から何かをする、とか。

「変わらない」から自分を責める、とか。

 

こういう仕事をしているので、

ほんとうによく聞くし、

気持ちも分かる。

 

ただ、

「変わらない」って、

「私の思い通りにならない」

だと思うのですよね。

 

「私が、私の理想通りの私に、なれない」

ということ。

 

だから、

その「理想の私」がある限り、

「変わっていない」と

自分を責め続けるのです。

 

しかも、

その「理想」って変化していく。

「もっと」「さらに」と

欲深くなっていく。

 

 

ほら、

「子ども」「子育て」もそうじゃない。

 

授かる前は

「ただ赤ちゃんがお腹に来てくれたら」

と思うのに、

いざ授かったら、

「元気に生まれて来てくれますように」

と願う。

 

元気に生まれて来てくれたら

「他の子よりも優れた子に」

「〇〇ができる子に」

「もっと優しい子に」

なんて願っては、

「私の思い通り」「理想通り」ではないと

腹を立てる。

「私の思い通り」「理想通り」にしようと

あれこれ手出し口出しをする。

 

 

「変わらない」

「変わっていない」

ほんとうに、そう?

そんなはずはないと思う。

時間が経っているのだもの。

 

その間にしたこと、

出会った人、

起こった出来事、

たくさんあるのだから

「全くどこも変わっていない」なんて、

あり得ない。

 

昨日の私と、今日の私は、違う。

絶対、違う。

だから、

今日の私は、昨日の私に、戻れないし、

「変わっていない」

「変わらない」

なんて、ない。

 

「私の思い通りになっていない」

「私の理想通りになっていない」

だけ、なんですよね。

 

じゃあ、

そうなる日、

つまり、

思い通りになる日、

理想通りになる日、

が来るのかというと・・・

いま現在、

「変わらない」

「変わっていない」

と嘆いていたり、

自分を責めたりしている人には、

おそらく難しい。

 

なぜなら、

そもそも、その「理想」が

「いまの自分には難しい」

ということが多いから。

そして、

その「理想」が

難しいということに

気づいてすらいないことが

多いから。

 

私が

「新垣結衣ちゃんになりたい」

と言っているのと、同じ。笑

 

ほら、無理でしょ、これ。

無謀じゃない。

絶対できない、あり得ない、

ってみんなきっと言うでしょ。

(失礼な!笑)

(いや誰に失礼なんだよ!笑)

 

理想が、自分からズレているのです。

 

そして、

どうしてズレるのかというと、

自分を知らないから。

 

さらに、

これまでの人生で、

ズレている理想を

力技でどうにかしてきている経験が

たぶんあるから。

 

あとは、

どんなときも人のせいにして

挑戦(「自分は〇〇したい」)を

諦めてきているから、

「どれだけがんばっても、

理想を叶えられないことがある」

ということを

経験した回数が少なすぎる、

という場合もある。

 

 

例えば・・・

自分を知っていれば

「私の理想」は

「新垣結衣ちゃん」

ではなくて

「髪の毛つやつや」

かもしれないし。

 

できない自分をゆるすことができていれば、

新垣結衣ちゃんになれなくても、

(そもそも自己受容できていれば

「新垣結衣ちゃん」を

理想にしないとも思うけれど)

「そういうときもあるよね〜」

って思えたり、

「そりゃあそうだよね〜」って

いい意味で諦められたり、

「いやでも

新垣結衣ちゃんみたいになりたいと思って

努力したことは楽しかったし

これからの人生にも役に立つよね!」

と思えたりする。

 

 

「変わらない」

「変わっていない」

そんな思考が出てきてしんどい人は、

自己評価が高めで、

「理想」が自分からかけ離れがち

だということは

知っておいても良いかもしれません。

 

そして、そんな状態にある人は、

自分のことも人のことも

四六時中

ジャッジしていることが多いので

両側からゆるめてあげることも

オススメです。

 

 

長期講座Facebookグループの

投稿内容を

ご紹介させてください。

 

 

***ここから***

 

今日も楽しかったな!

全部共感して、

講座中はいろんな気づきが

あったと思ったけど、

今日残っていることは一つ。

 

結局私は

普通を求めているから

苦しくなるんだなって思った。

お母さんにも、自分にも、子供にも。

 

息子は

それを教えてくれるために

生まれてきたのかな。

 

 

お母さんの言うことが

正しいと思って生きてきたから、

それが正しいと思っていたけど、

冷静に考えると、

普通じゃないよね。

講座中に相談したことの他にも

思い当たることが

いっぱいだな。

 

自分の選択に自信がないのは

お母さんを気にして

生きてきたからだね。

自分に集中していきたいな。

 

宿題言えるかな。

夫がいない時にやってみる。

ドキドキするね。

 

***ここまで***

 

この「普通」もそう。

自分の中では「普通」で

「そうであって当たり前」

だと思っている。

 

でも、それは、大抵、

自分の「普通」。

自分の「理想」。

 

「普通こうだよね!」

「普通こんなことしないよね!」

と思うかもしれないけれど、

それは

自分の中の「普通」であり、

自分の「理想」だから、

その通りにならないことなんて

たくさんあるし、

その通りにしてくれない人だって

たくさんいる。

 

 

「理想通りにならないこと」に

腹を立てていること、

イライラしていること、

がっかりしていること、

悲しくなってしまうこと、

あるかもしれないけれど・・・

 

そもそも、

その「理想」に

無理があるのかもしれない。

 

 

「理想通り」にならなくても

幸せに生きることはできるし、

もし「理想通り」になる日が

いずれくるのだとしたら、

そのときって、

「その理想が、

叶っても叶わなくても、

どっちでもいいやと

思えるようになっている状態」

じゃないかなあと思います。

 

 

 

 

いやほんと、

執着していると重いから・・・

かるーく、を意識するだけでも

良いかもしれませんよ。

 

 

 

 

今日もすてきな1日を。

 

 

 

 

 

福田花奈絵