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プロフィール
子育てママ専門カウンセラー

福田花奈絵

Kanae Fukuda

民間カウンセラー資格・保育士資格・幼稚園教諭免許・小学校教諭免許・中学校教諭免許(家庭)・高等学校教諭免許(家庭)・社会福祉主事

大学卒業後、公立小学校教員として10数年間教鞭をとる。多忙ではあったが、やりがいを感じ、充実した日々を過ごす。

その一方、どれだけ頑張っても「理想の教師像」からは程遠い自分自身に、憤りを感じることも多々あり、悩むこと、自分を責めることが趣味・特技だった。

 

第二子出産後、育児休暇中に育児ノイローゼになる。

あらゆる「子育てのテクニック」「ノウハウ」を学ぶものの、根本的な解決には繋がらず、八方塞がりとなる。

その後、心理学・カウンセリングを学び、日々の生活で実践していくことで人生が激変する。

 

それまでは子どもへのイライラが止まらず、不安感から夜も眠れなかった日々だったが、「そもそも悩まない」「そもそもイライラしない」毎日を過ごすことができるようになる。

 

同時期にパートナーシップについての学びも深め、夫婦関係も激変する。

 

「子どもとお母さんの笑顔を増やしたい!」「 こころの仕組みを多くの人に伝えたい! 」という思いから、2018年3月に教員を退職し、4月にカウンセラーとして開業。

 

ワンオペ育児、フルタイムワーママ、男女の子育て、2歳差二人育児などを実際に経験していることを生かした、現実的で簡単に誰でも実践することができる子育て論は、多くのお母さんの共感を得る。

 

 

クライアントは国内のみならず海外にも多数。

主催している長期講座は、毎回全コース満席。

不定期開催しているランチ会などは募集開始から1分かからず満席となっている。

市フォーラム、子育て支援センターなどでの公演等の活動も行う。

STORY

「嫌われたくない」といつも思っていた子ども時代

「しっかり者のお姉ちゃん」だった子ども時代。

父親が厳しかったこともあり、家では常に怒られていましたが、外ではいわゆる「いい子」でした。

 

「すでに間違えてはいけない」「失敗してはいけない」「人に好かれなければいけない」「泣いてはいけない」「怒ってはいけない」「努力をしなければいけない」「いつも笑っていなければいけない」「人に迷惑を掛けてはいけない」などの、たくさんの思い込みが心の中を支配していました。

 

「嫌われたくない」という思いが強く、人の発言や表情、行動をいつも気にしていて、「先生や友達から好かれそうないい子」を頑張って演じていました。


いじめられた時も「私の性格が悪いからいじめられるんだ」と自分を責め、「そのままの私は存在価値がない」「人の役に立つことができていなければ世の中の大迷惑」だと信じていました。

 

何かがうまくいかなかったり、人に迷惑をかけるようなことがあったりすると、「私なんて消えていなくなってしまえばいいのに」と思うことも度々ありました。

 

ただ、そんな自分をいつも客観視している、もう一人の自分もいました。

「どうして私はこんなに自分のことが嫌いなんだろう」「どうして私はこんなに自信がないんだろう」「どうして私は消えたくなるのだろう」といつも考えていました。

あんなに待ち望んだ子どもだったのに、可愛く思えない自分に絶望した

教育大学に進学し、卒業後は公立小学校の教員として働きました。

「子どもたちに『この人だけは私の味方でいてくれる』と信じてもらえるような先生になりたい」「生きづらさを抱える子どもの味方になりたい」という思いを抱きつつも、自分自身の生きづらさは解消できず、教員2年目に難病「潰瘍性大腸炎」を患いました。「病気になるなんて恥ずかしい」「情けない」と、自分を責めました。


教員の仕事の大変さやしんどさに疲弊していたものの、一方でやりがいや充実感も感じ、仕事に没頭する毎日を送りました。


その後、結婚。もともと不妊体質だったため、結婚と同時に治療を開始。運良く男女二人の子どもを授かりました。


しかし、頑張りすぎる癖が抜けず、第二子を出産してから1年ほど経った頃、突然プツッと緊張の糸が切れたような感覚に陥りました。子どもが言うことを聞かなかったり、泣き叫び続けたりすると、瞬間湯沸かし器のように怒りが爆発し、自分で自分が抑えられないような状態になるのです。可愛かったはずの子どものことも可愛いと思えなくなり、「このままだと虐待をしてしまう」と自分自身に恐怖を感じました。


どうにかこの状況から抜け出したい、と、大学時代から熱心に学んできた子どもへのかかわり方のテクニックを駆使したり、手当たり次第イライラ解消法を試してみたり、子育て本を読み漁ったりして「やり方」は徹底的に実践しました。しかしその時だけはマシになる程度で、根本的な生きづらさは一向に解消されず、八方塞がりになってしまっていました。
「せっかく授かった我が子なのにこんなことになるのなら、いっそのこと、産まなければ良かったのかもしれない」と毎日自分を責め、子どもの寝顔を見ながら「このまま消えてしまいたい」と涙が溢れてきました。

子どもへのイライラを、自分が幸せに生きるためのヒントだと捉えたら、人生が激変した

どんなテクニックやノウハウを学んでも、苦しさが解消されずにもがいていたところ、心理学(カウンセリング)に出会いました。すると、どうして私がこんなにイライラするのか、どうして私はこんなに生きづらいのかが、分かりました。
私はずっと、自分自身の存在や行動、感情を、否定して生きてきました。「こんな自分ならいいけれど、こんな自分はダメ」と、条件付きでしか、自分のことを受け入れられていなかったのです。「こんな自分はダメ」「あんな自分もダメ」とあらゆる自分を否定しているから、子どものことも否定したくなる、ということを知って「目から鱗」でした。
それからは、子どもへのイライラをヒントにして、自分への否定に気づき、「こんな私でもいいよ」「こんな私だからいいんだよ」とゆるして受け入れることをひたすら繰り返しました。
ワガママな子どもにイライラしたら、自分の「ワガママさ」を否定しているということ。自分のことを後回しにしすぎて苦しくなってしまっているから、ちょっとワガママを言ってみる。
人に迷惑をかける子どもにイライラしたら、「迷惑をかけてはいけない」とひとりでがんばりすぎているということ。「少しくらい迷惑をかけてもいいよ」と、自分自身に声を掛けてあげる。


私の中での「ゆるせない自分」があまりにもたくさんあって、そのひとつひとつに気づいて、ゆるしていくことは、すぐに終わる作業ではありませんでした。でも、確実にラクになっていくのが本当にうれしくて、「子どもにイライラしたらチャンス!」と思えるようになりました。

子どもは結局、お母さんを幸せにするために生まれてきてくれている

子どもは、私たち母親にとって「理想的」な行動をしてくれるわけではなく、「理想的」な姿になってくれるわけでもありません。だからこそイライラするし、不安になるし、悩みます。


けれど、じつは、子どもに対する「イライラ」「心配」「怒り」「不安」などの(いわゆる)ネガティブな感情はすべて、お母さん自身の「生きづらさ」に気づかせてくれるヒントになります。
自分への否定、自己否定は、あればあるほど、苦しいものです。幸せからは遠ざかります。
それに自己否定があればあるほど、他人や世の中のことも否定したくなるので、小さなことを気にしたり、不平不満グチ妬みで心の中が支配されがちだったりもします。

私自身、もともと、自死願望も強く、メンタルも弱い。いじめられた経験もあるし、いじめた経験もあります。「私が幸せじゃないのは〇〇のせいだ!」といつも誰かや何かのせいにして、他人や社会の批判ばかりしていました。
私は心のしくみを学び、自分のことをとことんゆるして受け入れることで、初めて、自分のことが好きだと思えるようになりました。
自分にダメ出しばかりしていたけれど、ありのままの自分を受け入れ、そんな自分と生きていく覚悟をしたら、他人のこともまるっと受け入れられるようになりました。「自分次第でいくらでも幸せに生きていくことができるんだ!」ということが腑に落ちたいまは、毎日が楽しくて仕方ありません。

「子育て中だからこそ、人生を大きく変えることができる」「もっともっと幸せに生きることができる」ということを、たくさんのお母さんに伝えていきたいです。

私がお伝えしたいこと

どんなテクニックやノウハウを学んでも、自分の中に「我が子を“私の理想の子ども像”に近づけたい」という思いがある限り、苦しくなってしまいます。

 

それは、子どもからすると「いまの(ありのままの)自分を否定されたくない」「いまの(ありのままの)自分を愛してほしい」という、人として当たり前の願いがあるからです。

 

実際、子育てにおいては「子どもの存在や、行動、気持ちや感情を、できる限り尊重し、否定しない」ということがとても大切です。

でも、そのためにはまず、お母さんがお母さん自身の存在や、行動、気持ちや感情を、尊重してあげられていることが大切。

 

どんな自分のことも受け入れ、愛することができていてこそ、どんな子どものことも受け入れ、愛することができるのだから。